
観葉植物がある部屋に憧れはありませんか?
しかし「部屋に観葉植物を置いてみたいけれど、どうせすぐ枯らしてしまうから…」「お世話に手間がかかりそう…」
そんなふうに思っている方は多いのではないでしょうか。
実際、観葉植物を枯らしてしまう原因の多くは「水やりのしすぎ」や「光不足」など、初心者がつまずきやすいポイントにあります。
ですが、観葉植物にはズボラさんでも育てやすい種類がちゃんとあるのです。
この記事では、
- 枯れにくくて丈夫な観葉植物の選び方
- 放置気味でも大丈夫なおすすめ品種5選
- ズボラさんでも安心な管理方法や便利グッズ
- よくある失敗例とその対策
など、ズボラさんや観葉植物初心者さんでも、すぐに実践できる内容を徹底解説していきます。
この記事を読めば、今日からあなたの部屋にも「放置しても枯れない観葉植物」を迎えられるはずです。
ぜひ、最後までご覧いただき今後の生活の参考にしてください。
観葉植物は“放置”でも育つのか?

早速ですが、観葉植物は放置していても育つのでしょうか?
観葉植物も生き物ですから「毎日お世話をしないと枯れる」
そんなイメージを持っている人も少なくありません。
ですが実際には、自然界で育ってきた植物の中には、少々の放置ではびくともしない強い種類がたくさん存在します。
とくに、初心者や忙しい社会人におすすめな種類が以下の条件を満たす植物です。
枯らさないための3つの条件
1. 耐乾性(乾燥に強い)
乾燥に強く、水やりを忘れても枯れにくい植物です。
乾燥に強い植物は、葉や茎、根に水分を蓄える能力を持っています。
そのため、水やりの頻度が少なくても枯れにくく、初心者や忙しい社会人にとって比較的簡単に育てられる植物といえます。
耐乾性の高い植物の例は下記の通りです。
- 多肉植物
- サボテン
- サンスベリア
- パキラ
- ガジュマル
耐乾性が高い植物に水やりをしすぎると「根腐れ」を起こします。
水やりは土が乾燥してからたっぷり行いましょう。
2. 耐陰性(日陰に強い)
部屋の奥や日当たりがあまり良くない場所でも元気に育つ植物です。
これらの植物は日陰に強く、わずかな光でも育ちやすい特徴を持ちます。
直射日光に当たりすぎると葉焼けや水枯れを起こすため、レースカーテンなどで日当たりを和らげるなど調節をしましょう。
耐陰性が高い植物の例は下記の通りです。
- ポトス
- モンステラ
- サンスベリア
- ガジュマル
- テーブルヤシ
より健康に育てるために、たまに明るい場所に移動させ日当たりの良い場所で日光浴をさせると長く楽しめます。
3. 成長がゆっくり
成長がゆっくりな植物はすぐに根や葉で鉢がいっぱいにならないため、植え替えや剪定の手間がかかりません。
「世話が面倒で続かない…」というズボラさんでも安心して育てられます。
成長が遅い植物の例は下記の通りです。
- サンスベリア
- ガジュマル
- ゴムの木
- テーブルヤシ
- 多肉植物
これらの植物はもともと成長がゆっくりだったり、小型の品種があったりするため、小さいまま長く楽しめます。
👉 つまり、「乾燥に強い・日陰に強い・成長がゆっくり」このような観葉植物を選ぶことが、ズボラさんや観葉植物初心者さんにとって枯らさないための最大のポイントです。
ズボラでも枯らさない!育てやすい観葉植物5選
ここからは、初心者や忙しい人でも安心して育てられるおすすめの観葉植物を5つ紹介します。
いずれも放置してしまっても枯れにくい・水やりが少なくて済む植物ばかりです。
1. サンスベリア

観葉植物といえばまず名前があがる定番のひとつともいえるのがこのサンスベリアです。
細長い葉がスタイリッシュで、どんなインテリアにもなじみます。
オフィスや自宅のアクセントとして人気です。
- 特徴:乾燥と日陰に強く、空気清浄効果も期待できます。
強い光を必要とせず日陰にも強く、病害虫の被害を受けにくいのもうれしいポイントでしょう。 - 育てやすい理由:根腐れしないように乾燥気味に育てる必要があります。
季節と状況に応じて調整が必要ですが、基本的には土の表面が乾いてから2〜3日または1週間程度待ってから与えるのが目安です。
つまり、水やりは月に2〜4回で十分です。
冬はほぼ不要で、まさにズボラさん向けの観葉植物です。
- 置き場所:リビングや寝室、オフィスなど、直射日光が当たりすぎない場所が好ましいです。
夏は風通しの良い場所に、冬は寒さに弱いため窓から離れた室内に置きましょう。
👉 観葉植物初心者が最初に選ぶなら、まずはサンスベリアがおすすめです。
2. ポトス

つる性のポトスは、育て方しだいで棚に垂らしたり吊るしたりできる観葉植物です。
光沢を放つ瑞々しい葉をつけたつるが、鉢から旺盛に垂れ下がる姿が印象的でインテリア性抜群です。
- 特徴:とても丈夫で乾燥にも強く水差しでも発根して育ち、空気清浄効果も期待できます。
「永遠の富」など縁起の良い花言葉を持ちます。 - 育てやすい理由:直射日光を避けた明るい間接光を好み、耐陰性があります。場所を気にする必要が少なく、日の当たらない部屋の隅やトイレ、キッチンでも元気に育ちます。
- 置き場所:窓辺・棚・トイレなど、日光が少ない部屋にも向いてます。
繁殖力が高く生命力が強いため、風水的には寝室に置くと寝ている人のパワーを吸い取ってしまい運気を下げるといわれています。
そのため寝室を避けた場所に置くようにすると良いでしょう。
👉 「ズボラだけどおしゃれに飾りたい」人にぴったりの観葉植物です。
3. ガジュマル

出典:自然暮らし
他の観葉植物にはない個性的で力強い丸い根っこが特徴的で「幸運を呼ぶ木」としてガジュマルは人気です。
インテリアグリーンとしておしゃれな空間を演出する点も魅力です。
- 特徴:独特な形をした太い幹が人気です。
生命力が強く、小さな鉢でも育てやすい植物です。
見た目のかわいさと丈夫さで初心者におすすめの植物です。 - 育てやすい理由:環境適応力が高く、多少の乾燥や水切れ、放置に強く枯れにくいのがポイントです。
日当たり不足や水切れで葉を落としてしまっても、迅速な対応と適切なケアをすれば、復活しやすい強い生命力を持っています。
乾燥する時期には葉水を行うと、ハダニ予防や気根育成にも効果的です。
- 置き場所:玄関やリビングなど場所は選びませんが、直射日光が当たらない場所が好ましいです。乾燥を防ぐためにエアコンの風が直接当たらない場所が良いでしょう。
👉観葉植物に「癒し」や「縁起物」を求める人に最適です。
4. サボテン・多肉植物

「放置できる植物」の代表格です。乾燥にとても強く、忙しい人や旅行が多い人にも安心して育てられます。
- 特徴:体内に水を蓄えるため、水やりは最小限で良く過酷な環境への適応力が高い特徴があります。
種類が豊富で個性的な形状をしているものもあり、部屋のインテリアとしても人気があります。 - 育てやすい理由:水やりは月1回程度で夏場は2週間に1回で十分とされています。
水やりが少なく済むだけでなく、成長がゆっくりで根が浅いため頻繁に手入れする必要がないところがズボラさんには嬉しポイントです。
過湿に弱いため、日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。
- 置き場所:明るい窓辺やデスク上など、直射日光は避ける必要があります。冬は寒さに弱い品種が多いため5℃以上の場所で霜に当てないように管理する必要があります。
👉 水やりが苦手な人、植物をすぐ枯らす人にとって「救世主」といえる存在です。
5. ザミオクルカス・ザミフォーリア

最近人気が高まっている「タフな観葉植物」です。
光が少なくても元気に育ちます。
空気清浄効果もあるとされ、室内環境を改善するのに役立ちます。
- 特徴:光沢がある厚い葉が美しく、存在感のある姿が特徴です。
「金銭樹」とも呼ばれ、風水的にも縁起が良いとされています。
独特の樹液には毒性があるため、小さな子供やペットがいる場合は注意が必要です。 - 育てやすい理由:耐陰性・耐乾性ともに高く、成長がゆっくりなため手間がかかりません。多肉質な葉や根に水を蓄えられるため頻繁に水やりを行う必要がなく、初心者向けの植物です。
- 置き場所:直射日光を避けた明るい日陰や、暗めの部屋がおすすめです。
オフィスや玄関にも最適な植物です。
👉 「ほぼ放置で育つ観葉植物」を探しているなら、真っ先に候補に入れたい一鉢です。
ズボラさんにおすすめ!世話をラクにする便利グッズ

植物の世話をラクにする便利グッズをご紹介します。
観葉植物は、ちょっとした工夫や道具を使うことでさらに「枯らしにくい」環境を作れます。
- 自動給水鉢・給水器:土が乾いたら自動で水を吸い上げるので、水やりの手間を減らせます。土に挿すタイプやタイマー式などさまざまな種類があるので、生活スタイルに合わせて選べます。
- 水分チェッカー:土の中に直接挿して使用します。
土の中の水分量が一目で分かり、水やりのタイミングを間違えません。
中芯は6カ月~2年ほどで交換する必要があります。 - 霧吹き:葉のホコリを取って光合成を助けたり、乾燥を防いだり、ハダニなどの害虫予防にも効果的です。
霧吹きは100均のもので十分です。
基本は1日1回朝に行うと良いでしょう。
夏と冬は葉が乾燥しやすいので頻度を増やす必要があります。
ただし夜間の葉水は葉を痛める可能性があるため、日中に行うようにしましょう。 - 水やりリマインダーアプリ:忘れがちな人はスマホで管理するのが便利です。
水やりガイドだけでなく、植物の写真を登録して成長を記録できるものもあり、モチベーションの維持にもつながります。
👉 「世話が面倒…」という人はまずグッズを取り入れるのがおすすめです。
ズボラさんがやりがちな失敗と対策
失敗① 水やりのしすぎで根腐れ
観葉植物を枯らす原因No.1が「水のやりすぎで根腐れ」を起こしてしまうことです。
初心者ほど「毎日水をやらなきゃ」と思いがちですが実は逆効果なのです。
- 対策:水は土が乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷり与えます。鉢皿に溜まった水は根腐れを防ぐために処分してください。
季節によって水やりの間隔は調整が必要です。
もし、根腐れを起こした場合は腐った根と土を取り除き植え替えを行いましょう。植え替え後は水やりを控え養生します。
失敗② 光不足でひょろひょろに伸びる
日陰に強い植物でも「真っ暗」では育ちません。
観葉植物が光不足になると、茎や葉がひょろひょろと間延びする「徒長」や葉が黄色く変色する症状が出ます。
- 対策:週に1回は植物を窓辺に置いて光を浴びさせるようにしましょう。
直射日光が当たらないようにレースカーテンで光を和らげて育てます。
植物育成用LEDライトも太陽光の代わりに十分な光を供給できるため有効的です。
もし徒長した場合は環境を改善し、徒長した茎を切り戻して、株元から脇芽を出させて仕立て直しましょう。
失敗③ 冬に寒さで弱る
暖房を切った部屋や窓際の冷気でダメージを受ける場合もあります。
植物が寒さで弱ると、葉が黄色く変色したり、黒ずんで落ちたりします。極端な寒暖差や乾燥は葉が枯れる原因です。
- 対策:冬は室温を保ちやすい場所に、窓辺ならカーテンの内側に置きましょう。
エアコンの風が直接当たらない場所で育てます。
冬は暖房で空気が乾燥するので霧吹きで葉に水を与え、葉の湿度を保ちます。
植物の成長は冬場には鈍るため、肥料は必要ありません。
👉 ズボラさんほど「少しの工夫」で失敗を回避できます。
【まとめ】枯れにくい植物を選んで緑のある生活を楽しもう!

観葉植物を育てることは決して難しいことではありません。
大切なのは、初心者やズボラさんに合った「枯れにくい種類」を選ぶことです。
今回紹介した
- サンスベリア
- ポトス
- ガジュマル
- サボテン・多肉植物
- ザミオクルカス
は、いずれも 乾燥に強く、放置しても枯れにくい観葉植物です。ズボラだからといって観葉植物をあきらめる必要はありません。
生活スタイルに合う植物を選び、少しの工夫と心がけでズボラであっても植物のある生活を手放さなくても良いのです。
今日からぜひ、あなたの暮らしにも「手間のかからないグリーン」を取り入れてみてください。



コメント