クリスマスの花として親しまれるポインセチア。
鮮やかな赤い苞(ほう)と深い緑の葉が魅力ですが「最近、葉が黄色くなってきた」「下の方から落ちてきた」と悩む人も少なくありません。
実はその黄変には、日照不足・水やりの加減・気温の低下など、いくつかの明確な原因があります。
この記事では、初心者のあなたでも簡単に実践できる「ポインセチアの葉が黄色くなる原因と対策」を詳しく解説します。
今日から取り入れられる管理方法を学んで、クリスマスの時期にも鮮やかで元気なポインセチアを楽しみましょう。
【この記事で分かること】
- ポインセチアの葉が黄色くなる原因と、それぞれの状況別の対処法が理解できる
- 日当たり・温度・水やり・肥料管理など、家庭でできる具体的な改善ポイントがわかる
- 冬越しや短日処理の正しい方法を学び、翌年も元気に育てるコツを身につけられる
- 初心者でも失敗しない育て方の基本と、よくあるトラブルの予防策をまとめて把握できる
ポインセチアの葉が黄色くなる主な原因
ポインセチアの葉が黄色くなる原因は、大きく分けて「環境ストレス」と「管理不足(栄養・水分不足や過剰)」の2つです。
具体的には、以下のような要因が考えられます。
寒さによる低温障害

ポインセチアは本来熱帯原産で、寒さには非常に弱い植物です。
耐寒温度は約10℃前後とされ、それ以下の低温にさらされると下葉が黄化し落葉することが多いです。
秋~冬にかけて屋外での気温が急激に下がると、冬季に室内に取り込んだ時であっても葉が驚いて落ちやすくなります。
暖房の効いた室内でも、窓際の冷たいガラス越しに置くと下葉が傷んでしまうことがありますので注意が必要です。
暖房の風が直接当たると土が乾燥してそれも黄化原因になるため、暖房下では加湿器を併用して乾燥対策をするのがおすすめです。
注意:ポインセチアは低温に弱いため、冬季は常に室温10℃以上の暖かい場所で育てるようにしましょう。寒風や霜が当たる場所は避け、特に11月以降は屋外管理は行わないようにしてください。
例えば早朝の霜や夜間の急激な冷え込みに当たると葉の先端から変色が始まりやすいため、夜間は暖かい室内に取り込むようにしましょう。
室内でも暖房と窓際で温度差が大きいと温度ストレスで黄化することがありますので、暖房近くと冷えやすい場所の温度管理に気を配りましょう。
簡易的な防寒対策として、鉢を段ボールや断熱マットで覆うと保温効果があります。
日光不足
日照不足になると、光合成量が減少して葉の緑色が薄くなりやすくなります。
とくに室内の暗い場所で育てていると、下葉から薄黄緑色に変色しやすく、葉全体が元気なく見えます。雨天が続いたり冬の曇り空が多い季節は特に日光が不足しがちです。
対策としては、明るい窓辺や軒下の日光が当たる場所に移して日光を確保しましょう。
真夏の強い日差しが当たる時間帯はレースのカーテン越しにするなど、葉焼けを防ぐ工夫を行います。
冬季は日が低くなるので、日当たりを妨げるものを整理し、南向きの窓際に移動するだけでかなり光を得られます。
日照が極端に足りない場合は、室内用のLEDライトで補光してあげることも効果的です。
十分な光を当てることで、葉だけでなく苞(ほう)も色よく色づく準備が整います。
またポインセチアは短日性の植物です。
クリスマス前の色づきのためには、日中に充分な光を当てた後、夜間は暗い環境(連続12時間以上の暗黒)に置かなければなりません。
光の管理と温度管理を両立させることで、葉の黄化を防ぎながら苞を鮮やかにできます。
春から秋にかけては、気温が15℃以上あれば戸外で管理するのも効果的です。戸外の日光を十分浴びせると、株全体が健康になり花もよく咲きます。ただし夏の強い直射日光は避け、午前中だけ直射光に当てて午後は日陰に移すなど、葉焼けしないように配慮しましょう。
また室内管理では、窓ガラス越しに光が入るよう窓を清潔に保ったり、植物の周囲に障害物を置かないようにしましょう。
照度不足を補うためには植物育成用のLEDライトも有効です。とくに冬場は日照時間が短いので、朝晩にライトを当てて光の総量を増やすと、葉の色つやがよくなります。
水不足(過乾燥)

水不足になると根が十分に水分を吸収できず、下葉から順に黄変して落葉してしまいます。
とくに一度乾燥してしおれた葉は回復が難しく、黄色くなった葉は枯れ落ちてしまうことが多いです。
夏は成長が盛んなのでたっぷりと水分を吸いますが、春先や秋口の空気が乾燥している季節は表土の乾燥が早いため、思ったよりも水が減っていることがあります。冬場は暖房などの乾燥で土壌が乾きやすいものの、生育自体はゆっくりになるので「乾いたと思ったらまた乾いている」状態になりがちです。
水切れを防ぐには、鉢土が乾き始めたら早めに水を与えることが大切です。
具体的には春夏は土の表面が乾いたらあげ、秋~冬は土の半分以上が乾いた頃を目安にすると安心です。また、鉢が小さいと乾燥しやすいため、過乾燥が続く場合は一回り大きめの鉢に植え替えると良いでしょう。
ホームセンターなどで販売されている鉢底湿度計や、鉢に差し込む水分計を利用するのも一法です。指で土を触って中まで湿っているか確認し、乾いていたら底から流れるほどたっぷりと水を与えましょう。特に成長期はよく水を吸うので、葉がしおれる前に土の乾き具合をチェックする習慣をつけておくと安心です。
過度の水やり(過湿)
水のやりすぎは根に負担をかけ、根腐れを引き起こします。根腐れが始まると、最初は根が茶褐色に変色し次第に柔らかくなります。この段階で気づかず過湿が続くと、根が水分を吸い上げられなくなり葉に白っぽい斑点が出始め、全体が黄色くなる原因になります。特に夏の高温期や冬の過湿環境では根腐れを起こしやすいので注意が必要です。肥料のやりすぎやpHが偏った土でも根が弱りやすくなるため、過度な施肥にも気をつけましょう。
対策としては、まず鉢底から水が抜けやすい土づくりを心がけます。赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなど通気性・排水性の良い用土を使いましょう。底に軽石を敷いて植え替えたり、鉢穴を大きめにして根の通気を助けるのも有効です。また、水を与える際は、受け皿にたまった余分な水を必ず捨てておきます。葉水や霧吹きで湿度を保ちながらも、鉢内の水位には気を配りましょう。
注意:鉢皿に水をためたままにしておくと根腐れを招きやすいため、水やり後は必ず余分な水を捨てるようにしましょう。
栄養不足(肥料切れ)
肥料が不足すると葉の成長が鈍り、色素の生成が減って葉全体が薄い緑~黄色に見えます。
窒素が不足すると古い下葉から黄変していき、葉が小型化するのが特徴です。
鉄やマグネシウムなど微量要素が足りない場合は、葉脈だけ緑で葉面が黄くなる「葉脈間黄化」になることがあります。すでに黄化した葉が元に戻ることはあまりないため、予防的に施肥することが大切です。
冬の休眠期には肥料が必要ないものの、春から秋にかけては1~2か月に1回程度の緩効性肥料や液体肥料の追肥が効果的です。とくに大株になってきたものは消費量が増えるので、春先から夏にかけて肥料分を補給しましょう。
ただし、濃度が高すぎると根を痛めるため、メーカーの指示通りに希釈して与えてください。
冬場に肥料をやると肥料焼けになりやすいので、この時期は休ませるのが無難です。
また、用土が古くなると栄養素が不足しやすいので、2~3年に一度は植え替えで新しい培養土に替えてあげると、健全な生育を長く保つことができます。
病害虫の被害

- ハダニ: 高温乾燥時に発生し、葉に小さな斑点やクモの巣状の糸が見られます。
- カイガラムシ: 葉や茎に白い綿状や殻状の物体が付着して養分を吸い、葉を黄色くします。
- アブラムシ: 若い新芽や葉裏に集まり、吸汁すると葉が縮れて黄化します。
- オンシツコナジラミ: 温室や室内で増殖しやすく、飛散すると葉の表面に白い斑点が出て光合成が阻害されます。
これらの害虫を放置すると植物全体が弱り、黄色い葉が増えていきます。早めに見つけて対処しましょう。
駆除には、市販の園芸用殺虫剤やスプレーを使用するほか、石鹸水を噴霧するのも効果的です。
害虫が完全に除去できたら、しばらく様子を見て再発を防ぎます。また、過湿や過乾燥の環境は害虫の発生を助長するため、気をつけましょう。
また、葉に灰色や茶色の斑点が見える場合はかび病が疑われます。
感染部分を切り落とし、同時に風通しを改善して湿度を下げることが重要です。必要に応じて殺菌剤を散布し、病気の広がりを防ぎましょう。
いずれの場合も共通するのは、栄養と水分の管理を徹底して株自体の抵抗力を高めることです。元気な株には病害虫が寄りつきにくいので、前述の温度・日照・水やり・肥料管理を怠らないようにしましょう。
ポインセチアの葉が黄色くなったときの対策・予防法
ここからは前章で挙げた原因それぞれに応じた対策を見ていきましょう。
ポイントは「環境を安定させる」ことと「適切な管理をする」ことです。
適切な温度管理

ポインセチアは寒さに弱いので、冬は室内に取り込んで暖かく管理することが基本です。
室温の目安は15~20℃程度、最低でも10℃以上を保つようにしましょう。
暖房の風が直接当たると乾燥して葉が落ちる原因になるので、加湿器などで湿度を保つと安心です。
また、室内でも窓ガラス越しに冷気が当たると低温ストレスになるため、窓際に置くときはダンボールやカーテンで断熱対策をするのがおすすめです。春になって気温が安定してきたら、日中は戸外に出して徐々に気温に慣らすと、翌年の発色につながります。
夏季の高温にも注意が必要です。30℃以上の高温が続くと熱ストレスで葉が萎れ、黄変することがあります。
高温期は直射日光を避け、エアコンや扇風機で室温を25℃前後に保つなど温度管理に気を配りましょう。
ポインセチアの生育適温は15~25℃です。また気温差が大きいと葉が痛む原因になります。室内外の気温差を小さくするために、秋から冬にかけて段階的に気温を下げていくことも大切です。例えば暖かい部屋から寒い部屋に急に移動させないようにして、少しずつ涼しい場所に慣らしましょう。
適切な温度管理

日光不足を解消するために、ポインセチアは日中しっかり日光に当てましょう。
夏は直射日光が強すぎるので午前中だけ、冬はなるべく窓越しの光を多く浴びるようにします。
日が短い冬場は、植物育成用ライトやLEDライトを使用して昼間の照明時間を延ばすことも有効です。
また、短日処理を実践しないまま年末を迎えた場合でも、室内をできるだけ暗くして夜の時間を長くとることで苞が赤くなることがあります。
とはいえ植物の休眠期には暗い環境であっても葉が青く元気な状態が保たれるので、年明けにはまた日光と水分を与えて春の成長を促しましょう。
春から秋にかけては、気温が15℃以上あれば戸外で管理するのも効果的です。
戸外の日光を十分浴びせると、株全体が健康になり花もよく咲きます。
ただし夏の強い直射日光は避け、午前中だけ直射光に当てて午後は日陰に移すなど、葉焼けしないように配慮しましょう。
また室内栽培では、窓ガラス越しに光が入るよう窓を清潔に保ったり、植物の周囲に障害物を置かないようにしましょう。
照度不足を補うためには植物育成用のLEDライトも有効です。特に冬場は日照時間が短いので、朝晩にライトを当てて光の総量を増やすと、葉の色つやがよくなります。
正しい水やりのタイミング

水やりの頻度は季節によって変わるため、鉢土の状態を見ながら調整します。春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、鉢底から流れ出るまで注ぎます。
冬は生育が緩慢になり吸水量も減るので、土が半分以上乾いたタイミングで一度与える程度で十分です。土が完全に乾き切る前に与えることで、過乾燥による黄化を防ぎます。
また、鉢底から水を与える際は、一度に急激に大量の水をかけるよりも、何回かに分けてじっくりと水を吸わせると根に負担がかかりません。水をあげた後は受け皿の水を捨てる習慣をつけ、鉢内に湿気がこもらないようにしましょう。冬場は成長が落ち着くので、水やり回数をさらに減らしますが、長期間完全に乾燥させると根が死んでしまうため注意してください。
例えば同じ室温で同じ回数水やりをしていても、観葉植物向けの小鉢では表土が早く乾燥するため、葉がしおれる前にこまめに水分補給をし、対して大鉢では土が内部まで乾きにくいので水の与えすぎに注意しましょう。鉢のサイズや環境に合わせて水やりの習慣を変えると、失敗が減ります。
POINT:鉢土が少し乾いたくらいで水を与え、受け皿の水は必ず捨てるようにしましょう。過湿を避けることが根腐れ対策になります。
肥料や土づくり

土づくりでは、市販の鉢花用培養土に鹿沼土や軽石を混ぜて排水性と通気性を高めるのが基本です。
鉢底には鉢底石を敷いて根腐れを防ぎましょう。いずれもポインセチアの細い根が伸びやすい環境を整えます。
肥料は春から秋にかけて、室内では2~3か月に一度、戸外で育てる場合は1か月に一度程度、緩効性化成肥料を与えます。液体肥料を使うなら、規定よりやや薄めにして1〜2週間に一回与える程度がおすすめです。冬期は休眠状態になるので施肥は不要です。肥料には窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)がバランス良く含まれたものを選びましょう。初心者向けには、植物全般用の液体肥料でOKです。花付きが悪いと感じたらややリン酸が多めの肥料を使うとよい場合があります。
また、植え替えは2~3年に一度、花が終わった時期に行うと良いです。新しい培養土に替えれば、肥料分だけでなく土壌の通気性も回復するので植物全体の調子が上がります。室内栽培の場合は、加湿器などで空気中の湿度を上げると肥料効果が高まり葉色も向上します。ただし過度な湿度はカビやダニを誘発するので、水やりと換気のバランスも大切です。
病害虫対策
害虫が付いた葉はすぐに取り除き、柔らかい布やティッシュで拭き取るか、市販の園芸用殺虫剤で駆除します。ハダニは乾燥を好むため、葉表面に霧吹きで湿度を与えるか、専用のスプレーで退治すると効果的です。また、トレボンやスミチオンなど低農薬の殺虫剤を使用して迅速に駆除しましょう。
- 予防:葉に霧吹きで水を与えるなど湿度を保ってハダニを防ぎます。
- 隔離:新しく購入した株はウイルスや害虫を持ち込むことがあるため、しばらく他の植物と離して様子を見ると安心です。
病気の場合は感染部分を切り落とし、殺菌剤を散布して広がりを防ぎます。特に灰色かび病や白さび病などが疑われる場合は、感染株を隔離することが重要です。
いずれの場合も共通するのは、栄養と水分の管理を徹底して株自体の抵抗力を高めることです。元気な株には病害虫が寄りつきにくいので、前述の温度・日照・水やり・肥料管理を怠らないようにしましょう。
【まとめ】ポインセチアの葉が黄色くなる原因と対策
ポインセチアの葉が黄色くなる原因は、日照不足や温度の低下、水のやりすぎや不足、栄養バランスの乱れなど、複数の要因が重なって起こることが多いです。とくに冬場の管理は重要で、室温を10℃以上に保ち、直射日光を避けつつ明るい場所で育てることが大切です。
また、土の状態をよく観察し、乾いたらたっぷり水を与える、過湿を避けるなど、根の健康を守ることが元気な葉を保つポイントになります。肥料は時期に合わせて適切に与え、環境が急変しないようゆっくり慣らしてあげましょう。
この記事で紹介した方法を実践すれば、ポインセチアの葉が黄色くなる悩みは解消され、鮮やかな赤と緑のコントラストを長く楽しむことができます。正しい管理を続けて、来年も元気なポインセチアを咲かせてください。



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